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| #001 |
異人に誘われた男は源為朝、義経などに逢ったらしい。寅吉はそうした昔の人には逢ったことがない。 |
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| #002 |
義経の部下が今も尚生きて大明神に祭られている? 実は鷲が天狗になったのだという。 |
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| #003 |
各地に残る弘法大師の伝説。幽界では聞かないが、天狗になったらしい。 |
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| #004 |
師は仏道の天狗とは付き合いがない。 |
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| #005 |
狐がしゃれこうべを頭に載せて化けるというのは誤り。邪法を行う者、受ける者は恐ろしい罰を受ける。 |
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| #006 |
狐に取り憑かれやすい人、取り憑かれない人の違い。狐に対しても思いやりの心を忘れないこと。話せばわかる相手だ。 |
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| #007 | 恐ろしい出来事のこと | 寅吉、京極夏彦『百鬼夜行』にも登場する「のぶすま」という妖怪(?)におそわれる。 | |
| #008 | 山に捨てられたこと | 山奥の危険な場所に一人で置き去りにされる。 | |
| #009 | 盗人の邪法のこと | 家人の目を覚まさせない方法。また、守護の神々を退ける方法。 | |
| #010 | 師の恩のこと | 厳しい罰を受けるということをきくが、そうでないとつけあがってしまう。やはり子供だ。 | |
| #011 | 師の叱り方のこと | 顔や頭を殴ったりはしない。愛情の深さが知られる。 | |
| #012 | 無理難題のこと | とんちの修行? IQテストか。 | |
| #013 | 難題を解き仰せたこと | 寅吉賢い! しかし、天狗の修行の意外な実態。教えてくれたのはきっと古呂明だと思うよ、寅吉。 | |
| #014 | 異人に耳や口を貸すこと | 三十日はともかく三年は長い! | |
| #015 | 信心深い者が瞬間移動で危難を脱したこと | 死の間際に神を念じて命を救われた話。 | |
| #016 | 異人は神を恐れること | 攫われた子の親が神に子供を帰してくれるように祈ると、攫った異人もそれを無視することはできない。ただし、無理に帰すと場合によっては重大な支障を来たし、痴呆となってしまうことがあるので親には子が攫われたことを悟らせないことが重要である。類話が『勝五郎再生記聞』にも紹介されている。 | |
| #017 | 氏神の守護のこと、蓑虫のこと | 氏神を疎略に扱ったために罰を受ける話。信仰したために利益を得る話。また、青白い光を発する蓑虫の話。なぜか噛むと消える。セントエルモの火? | |
| #018 | 産の穢れが生む怪異のこと |
後産から「豆つま」という怪が生まれる。また、モグラやかまいたちも生まれるらしい。庭を穴だらけにするモグラを寄せ付けないまじないにはナマコを使う。 |
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| #019 | 豆つまとナマコ、モグラのこと |
豆つまは古くから知られており、中国や本邦の文献でも確認できる。『新耳袋』に現代の日本において妖精らしきものを見た人の話がいくつかあるが、この類ではないか? 小泉八雲の『ちんちん小袴』の話もよく似ている。 |
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| #020 | 人の魂の行方のこと |
よい魂は崩れやすく、悪い魂は固まりやすい。小さな生き物に生まれ変わると魂も減ってしまう。 |
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| #021 | 鳥獣の魂の行方のこと |
鳥や獣を出自として生まれる天狗もいる。だが、そうした天狗はいずれ消え失せてしまう。 |
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| #022 | 鳥獣と山人の関係のこと |
慣れた鳥獣は逃げない。そうでない鳥獣はやはり山人を恐れる。 |
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| #023 | 隠形と犬のこと |
隠形の術を使っても犬には見破られる。 |
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| #024 | 隠形を見破る術のこと |
完全に見えないわけではない。陽炎のような揺らぎとして見えるが、そこにいると知らなければまず見破られることはない。 |
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| #025 | 隠形と見える人のこと |
隠形している神などが見える人と見えない人がいる理由。その人にだけ見せようとする意図があれば見える。 |
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| #026 | 鳶と天狗のこと |
天狗の仲間である鳶もいれば、本当の鳶もいる。 |
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| #027 | 師と書物のこと |
師は仏教や儒教のことは教養としてよく知っていたが、書物は身近に置いていなかった。 |
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| #028 | 師の著した書物のこと |
師はいろいろな書物を自ら書き著している。 |
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| #029 | 老儒の書物のこと |
山では老子、孔子の勉強はしないらしい。 |
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| #030 | 中国の古典のこと | 四書五経の類は山では習わない。 | |
| #031 | 師の講釈のこと | 師はどんなことでも講義できる。 | |
| #032 | 白老人の物語のこと(1) | 寅吉が山で聞いた物語はどこかで聞いたことがあるような……。 | |
| #033 | 白老人の物語のこと(2) | 老子のエピソード、『西遊記』、『水滸伝』、『封神演義』などが入り交じっているらしい。ぜひ読んでみたいものである。 | |
| #034 | 講釈の刻限、聴衆のこと | 午前中から夜まで。人数は二、三十人のこともあれば、百五、六十人のことも。 | |
| #035 | 師が講釈を語られる様子のこと | 本を見ないで身振りを交えながら話す。衣装が魅力的である。 | |
| #036 | 『割をさ』というかぶりもののこと | 古代中国で用いられた帽子のようなものらしい。 | |
| #037 | 軍学のこと | 城塞の設計、陣形の得失を論じる。また、将軍、兵士の心得なども師は当時のことを見たままに講釈される。小便を熱く沸かして敵にかける。これをかけられると必ず負ける。 | |
| #038 | 字の教え方のこと | はじめは筆を持たせず、砂を落として図形を書かせることから始める(現代人の我々には異体字というのがいまいちイメージしずらい)。読み方は後でまとめて教える。 | |
| #039 | 筆や硯などのこと | 大抵は人間が使う物と同じものだが、手近なもので作ることもある。 | |
| #040 | 守り札の書体のこと | (欠落が多く、よくわからない) | |
| #041 | 守り札を書く書法のこと | 息を止めて書かないと効果がない。 | |
| #042 | 九字、十字などの書き方、唱え方のこと | 『臨兵闘……』云々の唱えごとは不要。いちにさんし……で十分だという。籠目による呪力のためか。 | |
| #043 | 井戸の掘り方のこと | 珍しく実用的な技術の話。「井戸の底に鏡」は水の濁らないまじない。 | |
| #044 | 楽器、舞のこと | 山の楽器。太鼓にはなぜかイルカの皮を張る。 | |
| #045 | 食事のこと | 何でも目の前に出てくるといってもアポーツではなく自分たちで取ってくる、つくる、という意味のはず。 | |
| #046 | 珍しい食べ物のこと | とってもへるしー。粘土も食べられる。 | |
| #047 | 山の茶のこと | 茶のようなものがある。麦の皮から鰹節よりもいいだしがでる。 | |
| #048 | 山の餅のこと | かき餅は柿餅。一度火を通した物はふたたび火に掛けない。理由は? | |
| #049 | 食事の礼式のこと | 師の食事の作法はとても丁寧。しかし、丁寧すぎて弟子の誰もまねをしようとしない。怒られないのか? | |
| #050 | 怪しげな笏のこと | 箸? しゃもじ? 笏にはそんなものまで入ってたのか。 | |
| #051 | 食器、給仕のこと | 上に曲がるってことはないだろう。水銀入りの漆椀は危険ではないのか。 | |
| #052 | 九頭竜権現のこと | ヒドラみたいな神。長さ一尺とは小さすぎないか。「九頭竜」と「クトゥルー」はたぶん関係ない。 | |
| #053 | 火災除けの咒符のこと | 神の罰である火災には御札も効果がない。 | |
| #054 | 天狗・仏法・鬼のこと |
鬼は色々な姿をしている。空を飛ぶものもいるらしい。 |
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| #055 | 薬の製法、その他 |
以後は会話の断片。師匠、本当に昔は左手一本で逆立ちして考え事をしていたんでしょうか。 |
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| #056 | 玉の作り方、その他 |
神世の昔に「桃」と呼ばれていたのはいまでいう「梅」だった。黄泉の国でイザナギノミコトが投げ捨てたのは梅の実? |
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| #057 | 治郎八が猟を止めた理由のこと |
体験談。山奥で不思議を見た猟師の話。 |
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| #058 | さまざまな呪術のこと |
馬の顔に見えるとか、髑髏に見えるとか、頭が長く見えるとか、それが何の役に立つのかよくわからない。 |
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| #059 | 雨乞いの歌のこと |
平田の詠んだ歌? 寅吉が披露したものか。 |
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| #060 | 越谷降臨の記 |
体調不良の寅吉に師が憑依。平田の母の病気については調べないとわからないが、長右衛門の養子の件はなぜか即答。この場には平田本人は同席していなかったようだ。どれほど口惜しがったことか。 |
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| #061 | 怪我除けの咒符のこと |
『耳袋』にも同様の咒符が紹介されている。時代も近く、当時大流行していたらしい。図版多数あるも省略。一応、巻之三、了。 |
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