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| #001 |
寅吉は古呂明からもらった頭巾を大事にしている。総身の精気が凝り固まった油が染みており、修行途上者の邪気よけになる。 |
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| #002 | 杖のこと | 山人は杖を突いて歩かない。 | |
| #003 | 法螺貝のこと | 山人は法螺貝を吹かない。 | |
| #004 | 女の霊魂のこと | 女の霊魂は男の霊魂の愚かな部分からできている。女は死ぬと生前の所行により生まれ変わるか、男の神になる。 | |
| #005 | 十月には出雲大社に神々が集まるということ | 出雲大社の神は全国の神の氏神であるらしい。ただし、神界のことは仙界から窺い知ることはできない。 | |
| #006 | その祭り方のこと | ||
| #007 | しめ縄のこと | 籾を付けたままつくる。 | |
| #008 | 榊のこと | 材料は選ばない。 | |
| #009 | 供物のこと | なんでもよい。思いが真剣であれば神には通じる。 | |
| #010 | 供物の供え方のこと | なぜか妙な歌をともに供える。 | |
| #011 | 初午の祭のこと | 神壇をつくり、農作業のまねごとをする。 | |
| #012 | 初午の祭の装束のこと | 髪飾りを付け、狩衣を着る。 | |
| #013 | 初午の祭のたすきのこと | 松葉や藤の蔓などを使う。 | |
| #014 | 料理のこと | 初午の祭に供える料理。結構手が込んでいる。 | |
| #015 | 揚げ物の油のこと | 南方産の松の実から取った油を使用する | |
| #016 | 赤飯の炊き方のこと | びっくり水は忘れずに。 | |
| #017 | 味噌の製法のこと | 芋、栗その他でんぷん質のものは何でも味噌にしてしまう。 | |
| #018 | 宇気母智神の祭り方のこと |
桑の木だけを使った神事のこと。供え物の容器には土器を使わない。木をそのまま使い、使い捨てにする。 |
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| #019 | 神おろしの神楽のこと | 里から子供をさらって来て遊ばせる。その傍らで煮えたぎった湯を見て神のご機嫌を窺う。束ねた細竹で湯を振り散らす。『遠野物語』に子供と遊んでいるところを邪魔した大人に罰を当てた仏像の話があった。神様達は子供と遊ぶのが好きであるらしい。 | |
| #020 | 娯楽のこと | 碁はするが将棋はしない。垂直ドッジボールなど。危ない。 | |
| #021 | 年齢のこと | 山人の年齢の数え方はスケールが大きい。 | |
| #022 | 象頭山の字のこと | 山々を巡る巻物には出自を示す文字が書かれている。 | |
| #023 | 回状のこと | 山人の所在確認のため、回状を廻す仕組みがある。 | |
| #024 | 巻物に記す名のこと | 巻物には頭領の実名、花押、年齢のみを記す。 | |
| #025 | 金比羅神の御名、御歳その他 | 名前は読めなかったが、年齢は八歳と記されていた。回状は紐で首から提げて届ける。 | |
| #026 | 師とその弟の関係のこと | 弟の古呂明は師の思いを手に取るように察することができ、先回りして仕事をする。師の小便まで代わりにすることができる。(『東大一直線』に同じネタがある) | |
| #027 | 山人は忙しいということ | 驚くべき山人のネットワーク。神様にお祈りするときは心して祈ろう。 | |
| #028 | 山周りのこと |
金比羅山は特に忙しいため年末の応援が恒例となっている。 |
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| #029 | 師に従う十一人のこと | 九人はいつもは分け与えられた小さな山にいる | |
| #030 | 常昭山人のこと | 名前は交換可能。偽物もいる。 | |
| #031 | 僧形のこと | 僧形といっても、頭をつるつるにそっているわけではない。 | |
| #032 | 夜の国のこと | 夜の国は薄暗く、寒い。住人の手足の親指は二本ずつある。 | |
| #033 | 女島のこと | 女だけが住む島。男が漂着すると食べてしまう。女同士、抱き合って孕む。 | |
| #034 | 犬の皮を着る国のこと | 犬の皮を衣服とする。海に落ちると海中生物に変化する。 | |
| #035 | 獅子のこと |
獅子は大きなむく犬のようなもので汚い。絵とは全然似ていない。 |
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| #036 | 瓢の酒のこと | ひょうたんの酒は長く保存できる。猿酒も飲んだことがある。 | |
| #037 | 岩間山の十三天狗のこと | 人でない者が化した天狗は頭が悪い。 | |
| #038 | 神前に祭る苗のこと |
神前には季節の花を捧げることもあるが、ふつうは稲の苗を捧げる。 |
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| #039 | 鉄を食うもののこと、もぬけのこと |
鉄を食う奇怪な動物の話(杉浦日向子の『百物語』に同話あり)。また、年を経た猿は自ら炎を発して人の姿をした「もぬけ」に生まれ変わる。「もぬけのから」の語源? |
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| #040 | 師の睡眠のこと | 布団や枕も使う。十日から二十日も寝る。 | |
| #041 | 夜着・布団のこと | 製法。形はこちらのものと変わりない。 | |
| #042 | 枕のこと | その詰め物には頭の病気を防ぐ効果がある。 | |
| #043 | 婆が懐のこと | 植物の繊維。何て名前だ。 | |
| #044 | 衣服の製法のこと | 糸を太らせて織る。 | |
| #045 | 師の着物のこと(1) | 図のないのが残念。 | |
| #046 | 師の着物のこと(2) | 山周り先に合わせて衣装を替える。 | |
| #047 | 師が考え事をするときのこと | 特に座禅などはしない。 | |
| #048 | 三月の節句の祭りのこと |
いざなぎ・いざなみの神の祭。 |
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| #049 | 甘酒の製法のこと | 流し雛はしない。桃酒も飲まない。 | |
| #050 | 雷を恐れなくなる術のこと | 高所恐怖症、乗り物酔いにも効果がある。 | |
| #051 | 疫痢を避ける術のこと | どじょうのぬらぬらが効く。 | |
| #052 | 子のない女性を懐妊させる方法のこと | 石をひとつ拾い、太陽に願を掛ける。成就後は石の数を増やして拾った場所に納める。最初の石は子のお守りになる。 | |
| #053 | 悪鬼、猛獣を退ける札のこと | 秘伝のお札がある。よく効くらしい。 | |
| #054 | 祈願の方法のこと | 経文、祝詞などは必要ない。真心を込めて祈願を繰り返せば神には通じる。 | |
| #055 | 深山の奇現象のこと | 夕暮れの山奥で不思議な現象を見た話。それは山人の娯楽だという。 | |
| #056 | ホロユのこと | 木に結わえ付けたアドバルーンのような物か。昼には花を散らし、夜には花火が光る。 | |
| #057 | ホロユの月の仕掛けのこと | ガラスの球が空に上がるか? | |
| #058 | 天狗の食べ物のこと |
山によって食べる物には差があるらしい。 |
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| #059 | 人界の宝のこと | 金比羅では人間の作った物には手を付けない。 | |
| #060 | 魚や鳥の捕らえ方のこと |
槍で突く。山伏の術はあまり効かない。鳥を食べると体が軽くなり、長生きする。 |
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| #061 | 兎を食べること | 兎は鳥の一種として食べる。頭の肉はよい薬となる。 | |
| #062 | 咳によく効く薬のこと | 松葉と芥子の葉を炒って煎じる。 | |
| #063 | 淋病の薬のこと | ||
| #064 | 年月の経つのが短く感じられるのは長命の相であること(1) | 師は二年を一日のように覚える。 | |
| #065 | 年月の経つのが短く感じられるのは長命の相であること(2) | 痩せている方が思いが神に通じやすい。 | |
| #066 | 鼻毛のこと | 伸びているのは長命の相。バカボンのパパも知っていたのか? | |
| #067 | 信州浅間山の神のこと | イワナガヒメのことか。 | |
| #068 | 浅間山が火を噴いている理由のこと | 硫黄が多くあるから。 | |
| #069 | 穢れを祓うもののこと | 払子のようなものを使う。 | |
| #070 | 正月の祝い事のこと | 門松は立てないが、山の松の木に供え物をする。 | |
| #071 | 山人達の酒宴のこと | 普段はまったく飲まないが、正月二日だけ飲む。 | |
| #072 | 五月の節句のこと | スサノオノミコトを祭る。 | |
| #073 | 蟇目の舞のこと | 一年で初めて弓を射る舞 | |
| #074 | 不治の病に効く薬のこと | 中風、肺結核、胃ガン、食道ガンを治す薬。 | |
| #075 | 痛風、やけど、痔、血止めの薬のこと | ||
| #076 | 腹の病の薬のこと | ||
| #077 | 眼病の薬のこと | ||
| #078 | 膏薬のこと | ||
| #079 | 舌が腫れたときの薬のこと | ||
| #080 | 蛇の害に効く薬のこと | 蛇が女の陰部に入ったらこうする。噛まれたときにも効果がある。 | |
| #081 | 犬に噛まれたときの薬のこと | ||
| #082 | 長距離を歩いても疲れない薬のこと | ||
| #083 | 師は分身するということ | 人手が必要な折りには分身する。 | |
| #084 | 分身する方法のこと | 孫悟空? | |
| #085 | 獣たちが合掌すること | 猿や鼠が手を合わせて拝むようなしぐさをするのは、仏教の影響? 熊は朝日を拝む。 | |
| #086 | 仙人になった人のこと |
山に長く棲むと次第に獣たちが食物を運んでくる。 |
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| #087 | 穿山甲のこと | 寅吉、自然発生説を強弁。 | |
| #088 | 穿山甲の由来のこと | 鯉が陸に上がるとセンザンコウになる。 | |
| #089 | ミミズが増えること | ミミズを二つに切ると二匹のミミズになるというのは本当。 | |
| #090 | 衣服の合わせのこと | 普段は左前。 | |
| #091 | 河図洛書のこと | 天地の真理を包含した図。易には怖ろしい秘密が隠されているので、みだりに伝えることはできない。 | |
| #092 | 鷲、河童に連れ去られる理由のこと | 偶然さらわれるのではなく、理由がある。 | |
| #093 | てんかんを治す法のこと | それはきっと水ぶくれの水では? | |
| #094 | 青い玉を取り去る方法のこと | おそらく師は知っているが、寅吉は知らない。 | |
| #095 | 切支丹のこと | 師は邪教と嫌っていた。 | |
| #096 | 天狐を使役する法のこと |
夜空を駆ける流星を指したものか。 |
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| #097 | 古人は今もその姿のまま存在しているということ | 死者は生前の姿で生者と話をすることができる。 | |
| #098 | 神々、山人達が天子・将軍を敬うこと | 世を守るのは神々の役目。それを実行するのは山人の役目。人界で体現するのは天子・将軍の役目。 | |
| #099 | 山人を異国襲来の守護神に祭ろうとすること | 日本は神国だと言って戦争した人たちは、こういう話を信じていたらしい。 | |
| #100 | 天狗、仏者を恐れること | 頭の悪い天狗だけが仏者を恐れる。 | |
| #101 | 師は仏法の真似などしていないということ | 杉山僧正は「そうしょう」と発音するし、「僧正」という字は書かない。一見、仏教の真似をしているように見えるが、仏教ファンの牽強付会にすぎない。 | |
| #102 | 印相のこと | 何の意味もない。知ってると人から尊敬の目で見られるので、ときどき役に立つ。 | |
| #103 | 医者の大願のこと | ふ・ざ・け・る・な・って! | |
| #104 | 善悪不二のこと | 仏教の建前など議論する価値はない。 | |
| #105 | 笏のこと | 聖徳太子も使っていた笏の意外な使用法。 | |
| #106 | ナンジャモンジャのこと |
笏の材料に? |
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| #107 | 水銀から作るものなどのこと | 職人が働く姿を側で見ていたが、職人たちからは姿が見えなかった。隠身の術。 | |
| #108 | 蟇目の弓矢のこと | 魔除けの弓。 | |
| #109 | 古歌の咒禁のこと | 縛めを解く歌、火を消す歌。言霊はあなどりがたい。 | |
| #110 | オルゴオルのこと | このオルゴオルは自動オルガンのことらしい。 | |
| #111 | 山人の使者となった者のこと | いつのまにか行方不明になった男が七年ぶりに戻ってきた。男は今は山人の使者となっているとだけ告げて再び姿を消した。 | |
| #112 | 山人にいろいろあること
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人がなった者、生ける神である者、山中の気を受けて自然に生まれた者、仏法の霊妙による者など、出自により区別がある。世間の人々はそれを知らずにすべて天狗だという。巻之二、了。 | |